「このままでは、また中途半端な自分に戻ってしまう」。輝かしい成果の裏で、彼は一人、もがいていた。学生時代のコンプレックスを払拭するため、がむしゃらに走り続け、掴み取った同期最速昇格。その直後に訪れた、キャリアの停滞。現在支店長として活躍する彼の挫折と再生のエピソードをインタビューした。
Q1. レイノスへ入社を決めた理由を教えてください。
勉強も部活動も、何事も中途半端な自分に強いコンプレックスを抱えていました。自分で決めた目標を一度も成し遂げられたことがなかったのです。
「このままではいけない。社会人になるこのタイミングが自分を変えるラストチャンスだ。ここで変わらなければ、一生何も成し遂げられない人生を歩むことになる」。
そう強く思い、就職活動では退路を断つ覚悟で厳しい環境を求め企業を探していました。
そのような中でレイノスに出合い、1年目から企業の経営者を相手に提案するという仕事は、手を抜いていたら絶対に成果をあげることはできないだろうと考え入社を決断しました。
Q2. 入社後、同期で最も早く昇格されていますが、入社後は順調だったのですか?
全くそんなことはありません。入社当初、「同期最速で昇格する」という目標を掲げていましたが、優秀な同期たちが次々と経営者との商談へ向かう中、私はその機会を得ることすらできませんでした。「何も成し遂げられなかった自分を変えたくて入社したのに、また同じことを繰り返すのか?いや、それだけは絶対に嫌だ。」と自分に強く言い聞かせたことを覚えています。
そこからは、どうすれば経営者の方にお時間をいただけるのかを考え、仮説を立て検証を繰り返しました。自分だけでは分からない箇所は上司に相談して改善する。この地道な取り組みを徹底したのです。必要があれば、部署を超えて、直属の上司以外の先輩にも相談しました。
その結果、3ヶ月後には商談数は同期内でトップになり、その勢いのまま、入社後1年9ヶ月で同期内最速で昇格を果たしました。
Q3. 同期内最速の昇格を果たしながらも、一度目標を見失ってしまったそうですね。 当時はどのような心境だったのでしょうか。
入社してから「同期最速で昇格する」ということだけを考えて走ってきたので、その目標を達成し、燃え尽きてしまったことが原因です。次に何を目指すべきかが分からなくなっていました。
目標を失ったことで次第に上司への相談回数も減り、それに伴い成果は緩やかに下降していきました。「このままでいいわけがない」という猛烈な危機感と、何も成し遂げられていない虚無感が日に日に大きくなっていきました。がむしゃらだった一年目はもちろん大変でしたが、目標を失った二年目の精神的な停滞感の方がよほど苦しく感じました。
Q4.そこからどのようなきっかけで再度前向きになれたのですか?
当時の上司である栗谷さん(仮名)の存在が大きな転機となりました。「このままでは、また中途半端な自分に戻ってしまう」と思い、停滞している今の自分の状況と、再び奮起したいという胸の内を栗谷さんに打ち明けました。日々の業務のことからキャリアの話まで、とても親身になって相談に乗ってくださいました。
栗谷さんに教えていただいたことはたくさんありますが、特に印象的だったのが、「TLC(Think、 Leader、 Communication)」の考え方です。「LのリーダーシップとCのコミュニケーションが強みだから、それを活かした方が良いだろう」とアドバイスしてくださいました。
そして栗谷さんと話していくうちに、「人の心を動かし、チームをつくることに価値を発揮したい」という自身の想いに気づくことができました。そして、自らメンバーを率いて組織を創りあげる「支店長」というキャリアが新たな目標となりました。
Q5. 現在は、その夢を叶え、上野支店長としてチームを率いていらっしゃいますが、どのような想いがありますか。また、最後に学生の皆さんにメッセージをお願いします。
1年前、入社5年目のときに立候補して、上野支店の支店長を任せてもらっています。まだ力不足な部分も多いですが、栗谷さんのようにメンバー一人一人の志向性や強みを理解し、導くことのできる支店長になりたいと思っています。
レイノスは、挑戦する人を全力で応援し、引き上げてくれる会社です。学生時代の私のように、「自分を変えたい」と強く感じている人にこそ、レイノスの門を叩いてほしいと思っています。特別な才能は要りません。もちろん、厳しい壁にぶつかることもあると思いますが、頑張っていれば手を差し伸べてくれる上司・先輩・同僚がいます。社会人のスタートで成長したい、挑戦したいと考えている皆さんと、一緒に働ける日を楽しみにしています!